共に学ぶ環境を続けたくて、支援学校の見学と併せながら大阪の公立高11校にある「知的障がい生徒自立支援コース」を受験しました。選んだのは西成高校です。理由は自宅から比較的近くデイサービスと連携しやすいことと、他校と違い見学時から未來にも可能性を否定しないことでした。春の見学、夏の進学フェア、秋のオープンスクールとすべて参加して熱意をアピール。受験は内申書と「自己申告書(要直筆・写真は下書き)」「面接」で決まります。各校難関で、その年の西成高校は募集3名応募6名でなんと2倍!!さらに見学時に見たのは歩ける子ばかりでした。

受験前には思わぬトラブルも発生。話せず歩けずの受験生は不利かもと、障害程度と必要支援をまとめた資料を添付しようとしたら教育委員会から聞いたことがないと不受理の通知が。それでも粘って2枚までならと許可してもらったと思ったら、中学支援担当の重なるミスで受験票が受理されたのは締め切り寸前でした。


いざ当日。自己申告書は、休日も頑張った部活や積極的な学校生活など自信を持って書けることがいっぱいでしたが、応答が必要な面接はもう腹をくくるしかありません。着席するや3人の面接官に、息子と肩を組むことを許可してもらえたことで少し落ち着いたのか、『緊張していますか?』に続く最初の質問『この学校は好きですか?前にも来たことがありますか?』には少し間を置いてからの瞬きを肯定的に取っていただき、一気に場が和らぎました。学校が好きな理由や勉強への意欲、自分のことをみんなの前で発表できるかなど13の質問を受けた後、前日まで考えて出したのが「ボクの未来設計図」と題したボード。

シミュレーションを繰り返し、未來がフリーズしても熱意が伝わるための、まさに受かるよりも落ちないための工夫を巡らせた受験でした。
合格発表日には、中学支援主任の辻藤子先生が高校近くで私たちを待っていました。入試前のトラブルにも最大限息子を鼓舞してくださった先生と一緒なら!と合否が貼り出された校庭へ。遠くからでも目に飛び込んできたのは受験番号1002の数字。はじめて息子が自力で突破したことが何よりうれしく、いまも鮮やかに記憶が残っています。

