できるように、よりも、愛されるように

話せないけど、歩けないけど、子どもたちの中で社会の中で育てたい。保育所時代で見せた未來の積極的な反応から私たちの歩みははじまっています。ただ、呼びかけに手を出してきたのが1歳半、療育センターでの運動会では低緊張も手伝って床にへばりついたままと他の障害あるお友だちを見まわしても、とにかくできないことが多すぎました。

一方で、とても小さい、無垢な笑顔、予想外の動きや仕草、旺盛な食欲、長いまつ毛など好かれる要素をいくつも持ち合わせた未來は、誰からもどこか憎めず気になる存在であったようです。

何もできないけど不思議な魅力がある未來の子育ては、できることを増やしていく特別支援的な考えよりも、どうすれば気持ちよく受け入れられ愛されていくかを地道に考える社会教育的な視点に重きを置いていたように思います。介助や介護が上手くいかなくても全然問題ないことを前提に、彼の笑顔をもっとオープンに共有できるアイデアを常に考えました。

そして口頭で連絡帳で、些細なことでも感謝を伝えることを忘れませんでした。できることは多くなくても、彼自身も場を理解することで穏やかで温かい空気が生まれていき、未來を中心に多くの人たちと信頼関係を築いてこれたのは、そんな視点が影響したかもしれません。

シェアはこちらから
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次